【長崎ちゃんぽん】リンガーハット ザ・モールみずほ16店 の 口コミ評判

誰もが知る、赤い三角屋根のお城。
「長崎ちゃんぽんは、美味しい食べ物なんだよ」と関東の人間に初めて教えてくれる店。

『リンガーハット』は、東京都 西多摩郡瑞穂町を始めとして、全国に支店をかまえる「長崎ちゃんぽん」のフランチャイズチェーン店です。

「長崎ちゃんぽん」という商品は、近頃、冷凍食品やファミリー向けレストランでも見かけるようになったけれど、あの「独特の甘い味付け」や「見た目(白濁のスープ)」から、『リンガーハット』以外であえて食べる・注文する方は、少ないのではないでしょうか。
更に、「長崎ちゃんぽん」というラーメン(麺グルメ)、東京都内だけでなく、関東地方の子供は、その実食の初体験を『リンガーハット』で済ませる方が多いのではないでしょうか。

そんな風に、関東地方のラーメン党には「ちゃんぽんといえば、リンガーハット」というくらい有名なお店です。

私は生まれも育ちも関東出身の人間なのですが、やぱりチャンポンを初めて食べたのは『リンガーハット』でした。赤い三角屋根が幼少の私には可愛いお店(お城)のように見えて、親に入店をねだったことを覚えています。

当時(20年程前の昔)はまだ、現在のリンガーハットの名物メニューである「野菜たっぷりちゃんぽん」などは無く、キッズメニューすらも充実していなかったと思います。
私の連れて行ってもらった店舗は、埼玉県上尾市の17号沿いにありました。
店舗は小さく、ワンフロアしかない狭いつくり。客席も2席くらいでしょうか、あとは吉野家のようなカウンター席しかなかったような気がします。
幼児用のミニサイズの器と、椅子。そして、カウンターで親から分けて食べさせてもらったちゃんぽんは、親が冷ましてくれていたため「のびきっていた」のを覚えています。
そのちゃんぽんは、ちっとも美味しいとは感じなかったけれど、隣で営業していたマクドナルドで食事した経験の何倍も、思い出として残っています。

現在、リンガーハットは、大ヒットメニューの「野菜たっぷりちゃんぽん」の成功によって、「野菜がたっぷり採れるヘルシーラーメン」というブランドイメージを確立。リンガーハットの長崎ちゃんぽんは「健康食に振ったファストフード」として、ラーメン業界の枠を飛び越えた新たなブランドを確立しました。
この「健康食に振ったファストフード」は、個店型の店舗が営業時間を深夜に跨がせることによって、また、ドライブスルーでの提供を行うことによって、例えば野菜の不足がちな夜勤のサラリーマンや学生に、手軽に「一日分の野菜が、一食で採れる場」を提供しています。

しかし近年、個店型のリンガーハットは減ってきています。
出店軸は、ザ・モールみずほを始めとするショッピングモールの「フードコート」に移ってきています。

私が幼少期にわくわくしたあの「赤い屋根の小さなお城」を模した店舗は、少しづつ姿を消していっているのです。

けれど、場所や姿を変えたとして、「長崎ちゃんぽんは、美味しい食べ物なんだよ」と、関東の人間に初めて教えてくれる重要な役割を持つお店として、いつまでも努力を続け、存続して欲しい企業だと思います。

評価:4点

投稿: ゆきりん 2016-02-29 22:12:06